思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

性格診断

過去の自分のツイートを一定分取り込んで、よく使われる言葉からその人の性格を診断してくれるサービスがある。

IBMワトソンもそうだし、電通が2020年の新卒採用プロジェクトの一環として行っていたものもそうだった。

私のTwitterは図らずも「はてなブログを投稿しました」ばかりなので、どうしても「安定志向で変化を嫌う」みたいな診断結果が出てきてしまう。

安定志向であることに異論はないが、本当に自分の意思で発された言葉以外で診断されると釈然としない気分になる。

過去のツイートはその診断のために書き換えることができないものだから、診断そのものの信憑性は高そうだ。

けれどそれはあくまで外向きに発信された自分だから、その内面にいるジャムみたいなとろどろしたアレを診断することはできない。

表向きに表現されたSNSの投稿で診断されるなら、きっと人様に見せている顔がどういう性格なのかを測ることができるんだろう、と思う。

つまり外に向けておきたい側の顔がどういうものなのか、自分の中にいるいい部分がそういう性格なんだーと把握することはできる、というわけ。

自分のことは自分が一番知っていると思う時もあるし、「コイツは一体何を考えているのかさっぱりわからない」という時もある。

生まれたてから今までずっと、その間を行ったり来たりしている。

本当の自分しか知らないその性格を診断してもらうには、やっぱり自分に聞くしかないんだろうか。

彼女は私のことを分かってくれているのかな。

一番身近にいるのに、というか一番近くにいるぶん人への顔を使い分けていることを知っているから、自分が本当はどんな性格なのか、どんな表情なのかわからない。

慣れない場所で咳払いするのも憚られる自分の性格もあれば、大勢の前で堂々と話す自信家の性格もいる。

映画『インサイド・ヘッド』みたいに、頭の中に住んでいるいろんな人格が、マイクや司令塔を取り合って生活しているんだろうと思う。

彼女たちのうち誰か一人が私を統治することよりも、時と場合に応じた民主主義政権を貫いてもらった方が、私はよっぽど平和なのかもしれないけれど。

外向きの自分を知ることもそうだけどそれ以上に、いろんな性格の私を一言で言うとどういう表現になるのかが気になる。

予想は八方美人、理想は天衣無縫。