思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

トレーニング

私事だが、無意識に「よいしょー」と言っている瞬間が増えた。

こういう掛け声はそれそのものが人の老化を招くらしいので、高校生の時なんかはあまり言わないようにしていた。

けれどある時を境に、本当にいつの間にか、やたらと連発してしまうようになった。体力がなくなってきているのかもしれない。

そういう掛け声をしてしまうのは、もうなんというか気合いを入れるための儀式みたいなものだと思うから、ある種仕方ないだろうと思う反面、その結果老化が加速してぐったりしてしまうのであれば、それは果たして「気合い入れたし仕方ないかー」で済ませてしまっていいものかとも思う。

年齢による体力の衰えと反比例して思考力みたいなものがうまく生まれてくれればいいのだけれど、どうやらそう簡単なわけでもないらしい。

最近、いろんなことを同時に考えすぎていて、結局一つも処理できていないような気がしている。

同時に何かを考えてシナジーを生める人なら何かを並行して進めてもいいんだろうけど、私はそれが得意なタイプではないらしい。

ひとつずつ考えて消化することでしか頭の容量を確保できないらしいから、必然的に、今の状況は望ましくないということになる。

目の前の人と全く違う話をしているのに、パソコンの画面で入力している文字をそのまま読んでしまうとか、よくある。本当に。

「いろんなことを同時にこなせる人ならこういうことにはならないんだろうなあ」と思いながら、実際にそういう人に出会うと、一体どこにそんな性能のいいチップが埋め込まれているのかと思う。

同じ人間でここまで差が出るか、と思わざるを得ないその性能の差は、個体値の違いをまざまざと見せつけられる。

結局のところは訓練なのかな。

物忘れがひどいとき「ニワトリみたいだね」と言うことがよくあるが、そう言うたびに「頭のいいニワトリに失礼だ」と思う。

訓練を積んだタイプのニワトリ。

記憶力がすごいニワトリもいるだろうし、怠けないタイプのナマケモノだっているんじゃないかと思う。

訓練を積んだタイプのナマケモノ

個体値の違いを無視して種族でくくるのは可哀想な話だと思うから、少なくとも人間相手にはしないようにしようと思っている。

私の場合は、本当かどうかもわからない、答えのない想像をしている時がいちばん楽しい。頭を使わない、くだらないやつ。

街角でぶつかる運命の出会いで咥えるパンは何がいいのかとか、ダイソンの吸引力にカービィは勝てるのかとか、人間の指はどこからどこまでを指すのかとか、そういうことばかり考えていられたらいいのに、と思う。

関係ないことをたくさん考えちゃうから、2つ以上のことを同時にできないんだけどね。

こういうくだらない思考力じゃなくて人への伝え方を上手になる方法とか、もっと実効性のある頭の良さを身に付けたい。

訓練を積んだタイプの人間になりたい。