思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

カルチャーギャップ

日曜朝の渋谷駅に降り立つと、「どうしてこうも人が多いのか」と疑問が浮かぶ。

日曜の朝8時ですらこうして身だしなみを整えて出かけている人が大勢いることに驚きを隠せない反面、この人たちは果たしてどこから出かけてきてどこへ帰っていくのか、こんなに大勢の人をしまっておけるだけの家がこの近郊にあるという事実に直面して、日本の国土がすごく狭いみたいな話は嘘なんじゃないかと思えてくる。

都心から少し離れるだけではそうそう人の数なんて変わらないけど、違う地方に出てみると、東京の人口密度の異常さに余計目がいく。

と同時に地方の時間の流れの遅さと東京の時間の流れの速さに異常なまでにも差があって、どちらも両極端にふれているからこそ標準がわからなくなる。

人が多くて時間の流れも早すぎる東京で、正直、疲弊しないわけがないと思う。

とはいえ帰省したとき歩く人の流れがあまりに遅くて苛立つことも増えたから、知らず知らずのうちにこちらのルールに則って生活し、いつの間にかこれが「普通」になっていたのかもしれない。

大学生になって4年が経ったけど、山手線に乗ると人の多さと狭い景色に気分が悪くなっていた昔の自分へ伝えてあげたい。

案外こういう環境にはすぐ慣れるし、人の「普通」はすぐに変わってしまうものだと。

変化そのものが悪いわけではないが、ほんの1年前自分が思っていたことに「おかしいな」と思う瞬間は、なんとなくさみしくもある。

こうして毎日都心に通っていると、首都の恩恵を受ける一方、人の多さに辟易することもある。

都心の良さと地方の良さ、どちらも見た身からすれば、多拠点生活に憧れを持つ人が増える理由も案外わからなくないなと思ったり。