思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

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YouTubeを開いたら、不思議なライブ映像をオススメされた。Splatoonというゲームのキャラクターが、大勢のファンの前で歌って踊るライブだった。
 
 
Splatoon任天堂が発売しているテレビゲームで、色塗りの陣取り合戦のようなゲームだ。
 
Nintendo Switchを持っている人の2人に1人が遊んでいる、というだけあってこのゲームは本当に面白いので、Switchを持っている人は、ぜひ一度遊んでみてほしい。
 
ゲームそのものがそれだけの人気なので、ライブの集客率が高いのも頷ける。
 
このライブは、幕張メッセで行われたニコニコ闘会議での公演とのことだった。
 
 
 
私はそのゲームで遊んだことがあるから、キャラクターも知っているし、音楽もある程度聞き慣れたものだった。
 
キャラクターも、いつも通りの可愛さで和む。けれどまあ、動画そのものはなんだか不思議な感じがした。
 
感情を持たないはずの二次元キャラクターに、届くかもわからないサイリウムの波を送る。
 
人間のアイドルに対して応援の気持ちを表明するならまだしも、このライブに登場しているキャラクターたちには、その応援は直接届かない。
 
けれど「他のライブがそうであるから」という理由なのか、実在するアイドルのライブさながら、歓声を送ったり、応援したりするわけだ。
 
ライブの運営の人や開発者に送っているのかしら。
 
 
 
実態を持たないキャラクターのライブ映像なので、会場で映し出されるのはただのホログラム。
 
動きは限りなく人間らしい滑らかなものだけれど、後ろの景色は透けて見えるし、ヒトの言葉ではない彼ら独自の言葉で、歌って踊っている。
 
Google ChromeのCMで流れた、初音ミクのライブ映像に通ずるものを感じる。
 
 
なんだか不思議な映像だったけれど、これを見ていると、「誰に会いに行くのであれ、応援する誰かの近くに行くことができればそれでいいのかもしれない」と思った。
 
敬愛する誰かに会いに行くという体裁なのであれば、相手が人間であれ実態のないホログラムであれ、関係ないのかもしれない。
 
このホログラムに送るサイリウムも、応援というよりむしろ敬意なのであれば頷ける。
 
 
 
そもそもこんなむつかしいことを考えずに、ただ楽しめるならそれだけでいいのかもしれないけれど。
 
人の好みというか信条は人それぞれだなあと、なんだか不思議な気分になった体験だった。