思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

チープな毎日

帰り道のコンビニで、美味しいスイーツを買った。
 
たかだか150円と消費税程度の満足だけれど、私にとってその満足は何にも代えがたい。
 
もちろん新しいガジェットや新しい服(特に春は最高)、新しいゲームを買った時の高揚感はそれに勝ってしまうけれど、日常にもたらされるハピネスはコンビニスイーツが最上級という持論がある。
 
たまに買うつもりが3日連続だった、という時も、財政に与える影響は最小限なのでありがたい。
 
なんとも安上がりな人生だと思うことも多々あるけれど、まあその程度でも、悪くないんじゃないかと思ったり。
 
 
 
たとえば割り箸を綺麗に割れたとか、偶然立ち寄ったお店で気に入った洋服がラスト1着だったとか、その程度の幸せが7日に3つも繋がれば全くもって十分だ。
 
いつもより化粧ノリが良かった、自動生成のプレイリストのセンスが良かった、すごく面白かったエピソードを、臨場感たっぷりに伝えることができた。それでOK、素晴らしい1日をありがとう。
 
そのくらいでちょうどいい。
 
冷徹な第一印象が目について、そんな低い目標で満足するなんて、という嘘の声が聞こえてきそう。
 
本当のところ、おっしゃる通り。けれどそれはあくまでウソ。
 
 
 
いかにそれがあなたらしくないと説かれても、そこへ至った私の考えは私にしかわからなくて、次第に説明するのも面倒になってしまう。
 
どれだけ親切に説明したとしても、相手の中にいる私のイメージ図とそれがそぐわないと言われてしまえば、今更その絵を塗り替えるのは至難の業だろう。
 
「人は第一印象が9割」という言葉があるけれど、あながち間違いじゃあないし、慣れてしまえば、それをコントロールすることも難しくはないと思う。むしろ多くの人がコントロールしたいと思っているに違いない。
 
自分だって、望んでそのイメージを手に入れたわけではない。
 
自分らしくないと言われることに対して、じゃあアナタ、私の何を知っているんだと心の中で反論する。
 
意外だね、珍しいね、あなたらしくないね。私だって未だ確立していない自分らしさは、一体何をもって現れているのか。
 
 
 
人と話していて、「自分の幸せ指数は、自分にしか決められない」ということを忘れないようにしよう、と思った。
 
何も知らない人に、「それは良くない」「あれは悪いらしい」と聞いても動じない、体裁にとらわれない価値観を持とうと思った。
 
そう言われて、心が動いてしまったからなんだけどね。
 
いつだって、皮肉な状況が新たな目印を立てさせる。どんな時にも動じない重石を、腰のあたりに据え置きたい。