同棲
ごはんを食べなきゃーと思ったら、ほらまた、食材がないやつ。いくら自炊が高くつくといっても、食べなくなってしまうなら元も子もない。食事のプライオリティがどんどん下がっている。
そろそろ寝なきゃーと思っても、ああそういえば、あれもこれも終わってないと、気づけば3時になっているやつ。もっと早く終わらせておいてよ!と自分を叱っても、自分で自分を怖いと思った経験がないから、あまり効き目がない。
周りの人からは怖いねと言われたりするにせよ、他者から見えている顔と自分で想像している顔は全然違うんだと思う。鏡も写真も、バイアスのかかった肖像画しか映さない。
本当の自分がどんな顔をしているのか、何もフィルターを通さず純粋に見ることができたらいいのに、どうすればいいのかしら。
退廃的な生活が板についてきて、さて、ここからどうやって這い上がるか、と考える。
自分で自分の機嫌が取れる人が大人だと思う、というのは人の受け売りで私の持論だが、最近は、機嫌が取れること以前に自分をコントロールですることから始めないといけないんじゃないかと思ったり。
私はまだ自分の機嫌を取るフェーズではなくて、その一段階下から、崩れそうなこの土台を作り直さなきゃいけないのかもしれない。
いくら自己肯定感を手に入れたからといって、自分の中にある深い穴から目を背けることはできない。
自分がものすごく有能に思える時と、自分がものすごく低俗に思える時、あまりにも全くの別人に思えてしまうから、自分の中で2人以上の誰かと同棲しているようさえ気がしてくる。
みんなで仲良くしようよ。
人に求めるレベルが高くて、自分が達成しているレベルが低すぎるような気がしている。
他人に厳しくて自分に優しい状況なのでは?よくない、よくない。
自覚がある分、改善ははやい(と、信じたい)。
レベルってそもそも何なの?とかいう話はあるにせよ、そこは想像力で補ってもらいたい。
あらゆる人間的な能力全てを総称した結果の、RPG脳。
周りに押し上げられてきた我が生涯だからこそ、これからのことを考えると頭が痛い。周りに感化されてきた時間をこれからの他者へ還元することができるのかしら。
頭の中で同棲している彼女たちの世話で手一杯の自分が、一体どうやって外界の環境も整えるのかしら。
自分の世話と周囲の環境を整えることと、どちらもできる人って本当にすごいねと思う。知る限り、5人といないような気がする。
近づきたいと思う反面、ものすごく遠いところにいる5人だなあとも思う。
自分の中にある大きな穴をいくつも塞いだって、同じレベルにはたどり着けないとも。
同じ数だけ階段を登れないとしたら、せめて数段下の足元までだけでも、近づけたなら。