思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

脈略

本当に幼稚で笑えるんだけど、今日行った病院での施術があまりにも痛くて、耐えきれなくて泣いてしまった。
 
片足を大人に突っ込んだ女が、病院が怖くて痛くて、人目も憚らず泣くわけだ。
 
さっきまで大人ぶって受け答えしてた奴が当然泣くものだから、看護師さんもびっくりしちゃって、そしてなぜか謝られたりなんかして、心底恥ずかしいやら施術は痛いやら、しかしなぜか心は悲しいやらで、どうにも引っ込みがつかなくなってしまった。
 
そう、最初は痛いだけだったのに、なぜだかものすごく悲しくなってしまっていたのだ。
 
まるで「怒ってる自分に怒っている」というアレの悲しい版みたいなことになってしまっていたというわけ。
 
 
 
全く関係ないところにあったはずの悲しさが顔を出してきて、いやいや、キミはお呼びじゃないよと。
 
けれど端から顔を出してみたら、帰るにも言い訳がつかなくなったとかいうものだから、理由のない悲しさがその場でうずくまってしまったりして。
 
意味もわからず現れたアイツを、「今は違うから!痛いだけだから!」と追い払おうにも、涙はとめどない。
 
まさにスパイラル。
 
看護師さんもあたふたしていたけど、ごめんなさい、途中からは痛さが悲しさに変わっていたみたいです。
 
迷惑な患者なことこの上ない。
 
 
 
なにかひとつ辛いことがあると、それをトリガーにして次々に悲しいことが思い出される。
 
一見全く脈略のないところからでも、ぽろぽろ泣けてくることもあるらしい、という学びを得た。
 
しかしそのトリガーが、まさか病院とは。
 
ちいさいときには、インフルエンザの予防接種でも泣いたりしない、「強い子」側にいたのに。
 
今日の事件においては、悲しい自分が悲しい状態なので自分の機嫌を取るのも難しくて、元のマスに戻るのに大変時間がかかった。
 
本当に、心底、迷惑な患者である。
 
 
 
映画で感動して泣く、というのはこの数年でもあったが、さすがに病院で痛さに耐えかねて泣くのは、記憶する限り10年以上ない。
 
純粋な悲しさや琴線に触れる感動で泣くのは年齢制限がないけれど、意味のない悲しさが尾を引いてズルズル引きずられてしまうのは、もうやめなきゃね。
 
だってワタシは大人なんだから。
 
 
お仕事が始まっても、一時が万事にならないようにしようっと。
 
辛いことや悲しいことがあっても、それはそれ。自分で自分の機嫌を取る努力を、淡々と。