思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

我慢の理由

お腹が空いた状態でスーパーに行って、あまりにもたくさんのお菓子を買ってしまった後悔が今、ひしひしと押し寄せている。
 
自由に買い物ができなかったときは、たまに買ってもらったお菓子を大事に少しずつ食べていたのに、今は買いたい放題、食べたい放題で、なんだか携帯の料金プランのような食生活になっている。
 
小さな子どもに「今、あなたの目の前においてあるお菓子を我慢すれば、あとで2倍のお菓子をあげる。今食べてしまったらそれでおしまいよ」とだけ伝えて、どれだけの子どもがそれを我慢できるか検証する動画がある。
 
 
心理学か何かの授業でなんども見たことがあるが、21歳の私は、すぐに食べてしまう側の子どもに違いない。
 
ちなみにこの検証で最後まで我慢できた子どもの方が将来成功できる、みたいな結果も出ているらしい。成功したいよー。
 
 
 
たった2時間だけYouTubeを我慢して作業をするとか、やるべきことをきちんと終わらせてからやりたいことに手を出すとか、本当なら普通にできなきゃいけないのに、欲をコントロールすることはめちゃめちゃ難しい。
 
これは大人の方が少し得意なだけで、本質的には大人も子どもも関係ないような気がする。
 
私の友達でそれがものすごく得意な人がいてあまりにも不思議だったので、気になって、その秘訣を聞いたことがある。
 
結論、秘訣はないらしい。
 
「やりたいことよりもやらなきゃいけないことを優先するのは普通だと思っていたけれど、多くの人にとってそれはとても難しいことらしいね」と言っていた。
 
神はここにいた。
 
 
 
中学1年生から読みふけっていたスポ根少女漫画『ちはやふる』の中で、こんなセリフがある。
 
「やりたいことを思いっきりやるためには、やりたくないことも思いっきりやらなきゃいけないんだ」
 
読んだことがない人のために補足すると、このセリフは、学年成績万年2位の男の子が、1位の座を死守しながらも全力で部活に向き合うライバルを想って言った言葉だ。
 

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勉強ばっかりしているので「机くん」と呼ばれている
 
 
 
やりたくないことを思いっきりやってまでやりたいことって、私にとってはなんだろう?と、思わされる。
 
今の私の「やりたくない」は、面倒だから、手間だから、鬱陶しいから。
 
それ以上の理由はたぶんなくて、自分の、幼稚で怠惰な側面に振り回されているだけにすぎない。
 
「やりたことを思いっきりやるためには、やりたくないことも思いっきりやらなきゃいけないんだ」
 
本当に全力投球したいやりたいことに目覚めていない状態では、やりたくないことに手を出す理由すら見つけられないんだと思った。
 
そしてそれを見つけることを「目覚める」だなんて他力本願な書き方を無意識にしてしまう私には、その覚醒の瞬間はまだまだ来る予感はしない。
 
 
 
才能も天職もやりたいことも好きなこともなんでもかんでも、覚醒するものではなくて自分から探しに行くものなはずだから。
 
寝てる間に枕元に舞い降りるのは、せいぜいサンタさんからのプレゼントくらいなものなんだから。
 
お菓子を我慢するのが難しくても、YouTubeを我慢するのが難しくても、我慢が苦手なそのエネルギーを、自分が欲しいものを獲りに行く馬力に昇華させるくらいは、
 
やっぱりできるようになりたいね。