はなしことば
にちようびなので簡単に。
ただ街中を散歩していても、漂う年末の匂いが濃くなっていることを感じて、クリスマスというよりも年末という風情が強まっている。
年末とクリスマスと年明けが一度にやってくるこの季節は、なんだか気が早まって話すスピードが早くなってしまう(気もする)。
常に早く話せる人は、頭の回転が速いらしい。
自分が言っている言葉を自分で理解するわけだから当然だけれども、じゃあ早く話せば自ずと頭の回転が速くなるのかと言われるとそういうわけではないので、卵が先か鶏が先か論争になってしまう。
かと言ってゆったり話すとその速度に惑わされて自分の言っていることがテレビの裏の配線みたいに絡まってしまって、どこまで話したのかわからなくなることもある。
自分の言葉が相手に伝わっているのかわからなくて、話し言葉はとってもむつかしい。と、いつも思う。
人の話を黙って聞くように、と言われることはよくあるけれど、黙って頷き、相手に同意の意を示しなさい。そうでないなら、慎重に相手の言葉に反論しなさい。
までをひとまとめにして教育しておくべきだったのかもしれない。
と、目の前の優しい彼女を見て、見習おうと心に決めた。