ファッションセンス
この間久しぶりに「これは!」と思えたコートに出会えたので、すぐに買ってしまった。今も頻繁に着ている。
買ったのは真紅のロングコートで、写真を見た母親には「攻めてるね」と言われた。
送った写真に写るコートの色は誰のものよりハッキリしていて、あまりに目立つものだから友達には「3Dに見える」と言われたのも思い出した。
たしかに、今まで持っていたコートに比べると攻めの姿勢は少し強いかもしれない。
けれど同時に、このコートを着ているときは心なしか歩調も早く、背筋が伸びているように感じる。
あくまで気持ちの違いでしかないけれど、私にとってその違いは、自分の立ち居振る舞いに大きな影響を及ぼしていると思う。
目立って人に注目されるとか、似合っていると褒められるとか、洋服はさまざまな副産物をもたらしてくれる。
もたらしてくれるが、結局好みの服を着ているとき一番嬉しいのは「この服を着ている自分が、自分の人生の中で一番ステキだと思える」ことなんじゃないかと思う。
この際、服が似合うとか似合わないとか、高いとか安いとか関係ない。
昨日、ホストのRolandさんのインタビューを読んだ。「虚勢を張って、自分を強く見せているうちそれが本当になることもある」という言葉に強く共感した。
私が着ているこのコートも、その手助けをしてくれるアイテムのひとつだと思う。色や形が好みの服を着ていると、自然と自分に自信が出てくる。
逆にあまり納得できていない組み合わせの服を、時間に追われてやるかたなし着て出た時の表情のひどいことといったらない。
友達に会うときは割合ちゃんとした服を選ぼうと思っていても、何度も同じ人と会ううち、同じような組み合わせばかりになっていることもある。
自分に自信を持てる服を常に揃えられていたら、どれだけ自分のことを大事にできるんだろう。
自分に自信を持たせてくれる服だけを、いつも手元に備えておきたい。できればたくさん!