思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

コミュニケーションとアルコール

大人になると、お酒がないと初対面の人とうまく話せないという人に出会うことがある。
 
未成年の時にはその意味があまりよく分かっていなかったけど、20代にもなるとその意味も分かる瞬間がある。
 
お酒があると精神的な障壁が(生理的に)省略されて、割合失礼なことでもアルコールのせいにして聞けたりするからかもしれない。
 
私自身はそういう人のそういう質問に直面して困惑することがあるけれど、正直なところ、あまりその気持ちに共感することができない。
 
意味がわかるようになるのと、共感できるようになるのとでは全然違う。
 
 
 
「箸が転んでも笑える年頃」という言葉がある。
 
主に、女子高生とかのいわゆる「青春時代」を指して言っているというのはよくわかる。
 
実際に箸が転んで笑ったことはないから共感はできないが、これもまた、意味は理解できる。
 
オジイチャン、オバアチャンにはとくによく言われる。
 
私はもはや女子高生ではないけれど、ここ数日の自分を鑑みると、今の私も「箸が転んでも笑えるお年頃」と言っていいんじゃないかと思う。
 
アルコールがあまり得意ではないという体質の問題も、多少なりともあると思うけれど。
 
 
 
女子高生をはじめとするティーンエイジャーが持つ笑いの引き出しは、一体普段どこにしまわれているんだろう。
 
自分自身を振り返ってみても、どんな些細なことでも笑える時代はしばらく続いていた。今はその引き出しのうちいくつかも、何かが引っかかって開かなくなってしまったけれど。
 
 
 
「お酒がないと、初対面の人とうまく話せない」という言葉に私自身共感したことは一度もないけれど、それはお酒がなくても腹を割って話せる仲間に恵まれたからだと思う。
 
そういう人と偶然出会ってきたこともあるし、自ら引き寄せている節もあると思う。
 
出会ってきた人は出会うべくして出会ってきたのだ。本当にありがたい。
 
アルコールに頼らなくても些細なことで笑える関係は、いつまでも大切にしておこうと思った。
 
本当に思ったことは、どうしても手垢にまみれた表現になってしまうからとっても困る。