思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

友情にまつわる言葉について

ディズニーのサブスクリプションサービス(Disney Deluxe)に登録した記念として、アナと雪の女王を見てみた。
 
公開後1ヶ月も経たないうちに映画館へ足を運んだ時は、「音楽は耳に残るけど、ストーリーそのものはあまり面白くなかった」と思ってしまい、鑑賞後には少し後悔すら残る後味となった。
 
ところが今日になって改めてその映画を観てみると、心なしかどこか引っかかる文言があったので、無意識にメモを取っていた。
 
手元には、"I'm alone and free."と書かれた一枚の付箋が置いてある。
 
自分のつくったお城に閉じこもったエルサを迎えにアナが出向いた時、エルサがアナに言い放ったセリフだ。
 
暴走寸前の力を押さえ込んでいた街での暮らしから解放されて、こころの底から自由を謳歌していたのだろう。しかしそこに家族や国民はいない。
 
でもそれがいいんだと。
 
なるほどね。
 
 
 
前に別の映画を観た時も思ったけど、映画の全体的な雰囲気やストーリーそのものに対してよりも、ある一瞬を切り取ったセリフや風景に対して心動かされることが多いらしい。あくまで、私の場合は。
 
念の為追記しておくと、日本語吹き替え版の声優が逮捕された関係で、Disney Deluxeで公開されている映画のうち『アナと雪の女王』だけが英語版音源になっている。
 
映画の中に出てくる文字は全て日本語表記だったので、本当に音源だけが英語になっているらしい。
 
だからこのセリフは、あくまで英語のセリフだった。カッコつけるわけではないけれど、英語の方がストレートな言い回しだからか意味を理解しやすい。
 
日本語の婉曲表現も悪くないが、映画のセリフみたいなキザな場面では英語の方が適しているのかもしれない。
 
 
 
実は、このセリフにメモを取った理由は何となく目処がついていた。
 
今日は昔から仲の良かった友達と、久しぶりに再会してご飯を食べた。
 
楽しかったのはもちろんだし、平日のこの時間に好きな人と好きなことができる自分の境遇をとても自由だと感じた。
 
けれど、私は一人じゃないと思った。
 
彼女たちもまた自由で、一人じゃなかった。
 
 
 
一人でいる瞬間の自由は大変心地いいが、そこには限界があるように思う。
 
最初にこの映画を観た時の私は一人でいることの心地よさしか知らなかったから、この映画を観ても何の違和感もなく、「ストーリーはあっけなかったな」という浅い感想で終わってしまったのかもしれない。
 
今日この日のあの時間、私は全く一人ではなかったし、最高に自由だった。
 
自分の成長を感じると同時に、そう学ばせてくれた周囲への感謝を忘れないようにしようと思った。