思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

春の忘備録

今日は何を書こうかなあ、と下書きのフォルダを眺めていたら、なんだかざわつく文章があった。
 
多分これはリクルートスーツを買いに帰省した時に書いたものだと思う。おそらく今年の春かそのあたり。
 
誰に宛てて書いたわけではないものだけれど、せっかく書いたものだし、今の自分への忘備録として。
 
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お元気ですか、私は元気です。
 
一度も住んだことのない家に帰省するのも早何回目か、そろそろ慣れてきた頃です。それでも、インターホンが鳴って受話器がどこにあるのかわからなくて、「ああ、そういやここは私の知らない場所だった」と思って少し切ない気持ちになる。
 
 
 
もう削除してしまった投稿で、「大学なんてどこ行っても同じだぜ!と強がっているけれど、結局自分が一番人を学歴で評価してる気がする」という投稿をしたことがある。高校1年かそのあたり。
 
そこから5年か何年かの月日がたったにも関わらずまた似たようなことを考えてしまって、かつての自分と頭の中で再会した気分でいるところです。
 
元気だった?あなた相変わらずひねくれてますなあ、という感じ。
 
 
 
さすがに人を学歴で評価するっていうのがどれだけバカバカしいか、というのはあまりにも分かりきっているので、もうそんなことは長いこと考えてもいなかった、ところがだね。
 
大学生活も折り返さんとする今の私、5年前と変わったことといえば、免許を取って少し遠出できるようになったこと、首都圏の通勤ラッシュがどれだけ非人道的か知ったことくらいで、考え方の卑屈さや悲観しがちなその無意味な偏りは全くもって変わっていないんだな、これが。
 
 
 
将来の夢を見つけたところで焦がれる少女でいられるのもあと十数ヶ月、そもそもそれどうやって叶えるんだ?
 
資格をとる、大学を卒業するという舗装された道を歩けば目的地にたどり着けるわけじゃないのだから、これまでの、学生というやらかくて強固な繭からついに出かけていかねばならんのか!と軽く目眩がしている。
 
Twitterにも書いたけれど、有限だとわかっていたはずの、それなのに無限であるかのように勘違いしてた学生時代はやがて終わるんだということをやっと思い出して、あくまでドラマチックに言えば、魔法がとける瞬間のシンデレラのような気持ちになっている。
 
そして現実的に言えば、現前に広がる荒野を前にして、装備の点検をしようとしているところだ。
 
そう言えばドラクエは途中で飽きてしまったなあ。
 
 
 
何かのきっかけがあったとかいうわけではないけれど、思ったことを書き留めておこうと思ったわけだ。
 
例の、高校生の時に書いたの、消さなければよかったなあ。ぼんやりとは覚えてはいるけれど、ぼんやりとしか覚えていない。
 
高校生の時に何考えてたのか、あの時の自分は結局他人なので、実際に再会でもして二人でフラペチーノ片手に語り合ってみたい。
 
今の私が忘れてしまったあれこれを、彼女から当時の鮮明な記憶そのままに語ってもらいたい。