思考の自由研究

世界で一番かわいい言葉は「もぐもぐ」だと思う

電車の遅延が許せなくなった日から、きっと立派な大人なのだと思う。

少し前の月曜日、気づけば外が雪で真っ白になっていたが、普段と違う外の様子を見ても小学生の時みたいなテンションの上がり方はしなかったのを思い出した。最低気温は0度だし、暖房をつければ電気代もいくらかかかる。
星の王子様には「数字ばかり数えている実業家」という登場人物がいたと思うけれど、これは本当に悲しい話で、大人になるということは気温や室温や降水確率や、雪が何センチ積もっただとか、電車が何分遅れただとか、そういう数字で計れるものばかりに集中してしまうのだなと。オトナ向けのニュースはいつも数字の話ばっかりだ。


そして私も、制度の上ではなくて、この雪の日を境に、晴れてその一員になってしまったわけです。メデタイ!
悲しいような、嬉しくないような、つまり悲しいのだけれど、こんなに早く大人になる日がくるとは。
本当はいいじゃない!雪が何センチ積もったって、本当は降っただけでちょっと嬉しいんでしょみんな!
黙って雪だるま作ればいいじゃない!(歌ってもいいよ)
外の景色がいつもと違うだけで少しハッピーな気持ちになれたら、毎日少し違うことをたくさん見つけようとするだろうなあ、そして毎日ハッピーになるだろうなあ。

人生を体感速度で考えると、その折り返し地点は19歳に当たるらしい。
19歳を過ぎてからも子供のように年を取るには、いつもと違う世界を自ら見つけられる童心がないとダメなんだろうね。そうしないと私たちは、いつのまにかオジイチャンやオバアチャンになって、過去の栄光をつらつら喋る旧型人間になってしまうのだろうね。悲しい話だ!
いつまでも新しい人でいたいよ。


と言いつつも、暖房の設定温度を2度上げてその日は部屋で寒さをしのぎました。0度なんて言われたら、電車が40分も遅れてるって言われたら、悲しいオトナ見習いは家でじっとしておくのが正解なのです。